Ch.3 Fear
第3章 恐怖(原書45~74頁) 私たちはたいてい子供の頃に、「怪物」だとか「ブギーマン」だとかにおびえて夜中に泣きながら目を覚ますような時期を通り抜けるものである。両親はそんな私たちを慰めて、大丈夫だよ、怪物なんていないよと言ってくれる。じき…
先日、ダイアンと私はランチの席で、お互いが経験した襲撃後の恐怖について話し合った。ダイアンは、恐怖が彼女に、悪夢のような体験を繰り返し繰り返し物語ることを強要してきたと言った。実際、彼女は話すことに駆り立てられていて、聞いてくれる人なら誰…
対処メカニズム 自分は恐れているという事実を認めることができたら、次のステップは行動を起こすことである。もちろん、ある日目を覚まして一気にあらゆる恐怖を鎮圧することなど不可能である。しかしあなたは、たとえそれが圧倒的なものにみえたとしても、…
ほかのひとびとに手を差し伸べる ひとはなにかを恐れているとき、しばしば他人に助けを求める。既に議論したとおり、これは有効で健全な反応である。しかし、周囲の人から援助を受けることに加えて、恐怖に対処するためのもうひとつの非常に効果的な方法があ…
先のことを考える(Forward Thinking) こんなことを何回聞かれたか分からない――「あなたはどうやって生き延びたの?襲われたときだけじゃなくて、その後の日々も」。退院したばかりの頃、私は数々の一般的回答を編み出していた。「人間の強さって驚くべきも…
セラピー 今日、私の生活が恐怖から完全に自由であると言ったら嘘をついていることになる。しかし私は私の恐怖と向き合い、それを分析し、それに対処するすべを学んだ。恐怖は私の生活の一部であるが、それはかつてのように私を支配してはいない。私にとって…