PM:生き残ることのその先へ

Theresa Saldana『Beyond Survival』全訳

おわりに

Theresa Saldanaの著書『Beyond Survival 生き残ることのその先へ』をひととおり訳し終えたので、全体を1頁めから最終頁の順に並び替えた。原文で270頁に及ぶテルサ・サルダナからのメッセージに私がつまらぬ解説や感想を加える必要はないので、二、三の事務的な事柄にだけ触れて終わりとする。

 

原書では冒頭に謝辞が掲げられているが、基本的に個人名の列記なので省略した。謝辞の前に置かれている献辞は「私の愛する家族、アンソニー、ディビーナ、マリア・サルダナへ そして私の命を救ってくれたジェフリー・アラン・フェンへ」、謝辞の後に置かれている献辞は「この本はジョン・ドライバーの手引きと援助なくして書くことはできませんでした」である。

 

原文はイタリックによる強調を多用しており、当初は該当箇所の訳文にアンダーラインを引くというかたちで再現していた。ただしすべてをそのまま踏襲するとくどくなるので、3割ぐらいは見て見ぬふりをした。そして第4章以降はイタリックの箇所をまったく無視することにした。

 

この本の翻訳作業は、8月20日から9月29日までの約40日をかけて、別に翻訳業を生業にしているというわけでもない素人が、精度よりは速度重視で進めていったものである。作業が予想外に捗ったことに関しては、来る日も来る日も飽きもせずにザーザーと雨を降らしまくり、「さあさあ、書を捨てて町にでも山にでも海にでも繰り出しましょうかね」という私の意欲を連日にわたって挫き続けた2016年秋の日本列島の気圧配置に感謝を捧げたい。とは言えもちろんお天気のせいばかりではなく、もしもこの本が読んでいて苦痛になるような本だったら、こんなペースで訳し切ることは決してできなかっただろう。テルサ・サルダナの魂にふれたこの40日間は充実した日々だった。

 

このブログはBeyond Survival全訳のためのものなので、これ以上余計な記事を付け加えることはしない。ただし今後翻訳の精度を高めていく作業は必要だろうと思う。